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シン·ゴジラの感想

シン・ゴジラの感想です。
ネットでの事前の評判が良すぎて、なんか正直言ってハードル上げ過ぎてたかもしれない。
それでも、率直に言って面白かったです。
まずは、一番評価できると思ったのは、やはりこの国が米国の属国であることをストレートに描いていてそこはよかった。
例えば、作戦会議の部屋にアメリカのテーブルがあって失敗したらすぐに連絡するみたいなシーンがあって、これってきっと実際もそうなんでしょう。
そのことを描いているものは今までなかったと思うので、そこは評価できると思うけど、もう少しその状況に対する反発や憤りのようなものを描いてほしかった。
なぜ、この国はそんな自立できない子供みたいな国なんだろうと。
そう、子供なんですよ、この映画。エンタメだから、そこはしょうがないのだろうし、リアリティはあるけど、子供ですね。まぁ、ゴジラですからね。もともと子供むけの作品だしね。
 
あと、エリートしか出てこないっていうのもリアリティあってよかった。庶民なんか、殺される人しか出てこない。こういう映画にありがちな無垢な少女や、まっすぐな青年がゴジラと分かりあえて、ゴジラから日本を救うなんていうのが一切なくて、よかった。
 
それと英語がかなり普通に使われていて、なんというか社会の中に浸透してんだなぁと思った。
 
ゴジラは核廃棄物から生まれた怪獣なんだけど、そのことももちろん描かれていて、悲惨なことになってるんですが、ここでは特に3.11についてのメタファー、というかゴジラはフクイチそのものです。ゴジラと最終対決する作戦内容なんかは、3・11そのまんまです。
それでいて、反原発とか、推進とかの判断はうまくかわしていると言うか、そんなことより俺らが戦ってるんだぞっていうリアリティがあった。
官僚たちが疲れて寝ているところに、反原発デモが重なるんだけど、これってなかなかのシーンだと思います。
 
ま、そんなところでした。批判みたいになったけど、面白かったし、エンタメとしてよくできている映画でした。
あと、続編はあるね。
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