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『新劇場版エヴァンゲリオン』~シンジ君はまさに世界なのかも。~

エヴァ三作見ました。
 
エヴァンゲリオンはTVアニメに始まって、いくつかの映画もあります。
ただでさえよくわからない内容なのに、劇場版がいろいろとあって混乱します。
今回、最新作の序、破、Q を久しぶりに見てみました。
見たことある人はわかると思いますが、エヴァはTVアニメ当時から多くの謎が組み込まれた作品です。物語の中でいちいちそれを説明したりせずアニメや旧映画シリーズが完結したことで、謎が謎のままそこに放置され、その意味不明な世界観が作品の魅力の一つでもありました。
今回、あらためて見直すとそれまではいまいち理解できなかった部分が見えてきました。
 
簡単なエヴァの解説をします。
エヴァには、SEELE(ゼーレ)、碇ゲンドウ、ミサトやシンジ君たちという大きく分けて3つのグループが存在します。
実際には碇ゲンドウには組織や息子を利用した個人的な目的が存在したり、シンジ君やアスカやレイやカオル君たちはそれぞれの出自が関係して、所属する組織の枠を超えた個人的な問題を抱えていたりします。映画エヴァQからミサトとシンジ君の関係が破断し、新しい組織を作ったりとさらに混乱します。
それでも、わかりやすくするために3つのグループに分けました。「SEELE(ゼーレ)」、「碇ゲンドウ」、「ミサトやシンジ君たち」です。
そして、唯一その目的が当初から変わらないSEELE(ゼーレ)について考えてみると、それぞれの関係が整理できるはずです。
 
SEELE(ゼーレ)の目的を考える前に一つの補助線を入れます。
それはパンスペルミア説という生命の起源は宇宙から「種」(スペルミア)という形でやってきたという説です。
これは、地球の生命がどこからきたかという話です。オカルトのように聞こえるかもしれませんが、お付き合いください。
多くの人たちは、生命が、水があった地球に、大きな隕石や落雷などで高圧のエネルギーによってごくごく単純な生命体ができたというような説を漠然と理解していると思います。
しかし、生命のもととなるものは宇宙からやってきたという説です。
昔からこのような説はあったのですが、宇宙線の影響で宇宙には生命体は存在できないと思われていたので否定されていました。しかし、実は極々単純で、原始的な生命体は殻のようなもので宇宙線の影響を受けずに漂ってきた、そして、いまでも宇宙には漂っているという説です。
このパンスペルミア説を証明するのではないかという事件が起こります。2012年にスリランカの赤い雨という事件です。
これはスリランカに赤い雨が降り、それを調べてみると、原始的な生命体が雨の中に入っていたという事実です。
この事実から、宇宙には生命体があふれていて、それがたまたま(あるいは、どこかの生命体が意識的に)地球に降ってきて、それがスリランカに雨と一緒に降ってきたという説です。
映画「プロメテウス」もこのようなモチーフで作られています。(この映画は、日本ではあまり知られていませんが、原題ではあのエイリアンシリーズの前日譚、シリーズ0として作られています。人類の生命の始まりにはエイリアンが関係しているという話です。面白いのでぜひ見てください。)
個人的には、このパンスペルミア説を提唱いしている松井孝典さんの話をきいてすごく興味深く感じています。
「スリランカの赤い雨」本があります。
 
 
話をエヴァンゲリオンに戻します。
SEELE(ゼーレ)という組織は、先のパンスペルミア説でいうところの、地球上に生命を落とした存在自身(あるいは神)か、その存在のために動く組織です。SEELE(ゼーレ)の目的は、簡単に言うと人類が越えてはいけない何らかの線を越えた時点で(想像するに、遺伝子組み換えやクローン技術などだと思います)、生命誕生から忍び込ませていたプログラムが発動して、生命を作り変えるというものです。(だから、エヴァの中身は使途とは違い古代生物のような作りになっています。)
この生命(人類)がある線を越えた時点で、生命を作り変えるという生命誕生からのプログラム、これが人類補完計画です。人類補完計画のためには使途とエヴァンゲリオンが闘い、インパクトを起こす必要があります。そのためSEELE(ゼーレ)は、使途から人類を守るという建前で作られた組織NERV(ネルフ)を自ら作り裏で支えながら、月から地球に向けて使途を送ります。
 
ミサトやシンジ君たちは、当初、すべてはSEELE(ゼーレ)の計画通りとは知らずに、人類を守るために使途と戦います。ある意味、目的は単純です。
わかりにくいのは、碇ゲンドウの目的です。
主人公シンジ君の父親である碇ゲンドウは、使途から人類を守る組織NERV(ネルフ)のトップの人間ですが、ミサトが映画エヴァQから反NERV(ネルフ)を掲げて新しい組織WILLE(ヴィレ)を作ったことからわかるように碇ゲンドウは何か個人的な目的があります。(ミサトたちの、新しい組織WILLE(ヴィレ)はその兵器をみるとゼーレから何らかの協力を得て作られていると考えていいでしょう)
 
ゼーレは、先ほど書いたパンスペリアム説でいうところの、人類を作ったグループです。神といってもいいでしょう、実際エヴァでは多くの宗教的なモチーフがサンプリングされているようです。僕は詳しくないのでわかりませんが、本編を見るとわかります。そしてそのゼーレの目的は繰り返しになりますが、生命体が、知的生命体にまで進化していって、人類が何か踏み越えてはいけないところまで進化した時点で、使途が地球に送り込まれ、エヴァンゲリオンとインパクトと起こし人類を変えてしまうというプログラムです。
対して、碇ゲンドウはそのゼーレの言うとおりに動くふりをしながら、人類を変えてしまうのではなく、世界そのものを変えてしまうことが目的です。そして、その目的のために息子であるシンジ君を利用しているわけです。
 
完全に僕の推論なので、いろいろと突っ込みどころはあると思いますが、こういうことだと思います。
 
 
前段が長くなりました。
序、破、Qの三作まで劇場版が今のところ存在して、Qまで見ました。
 
 
≪このあとネタバレがあります。≫
 
 
色々とわからないことは相変わらずたくさんあります。
エヴァQでは、ゼーレが計画していたことを逆手にとって碇ゲンドウがやりたいことがあったのはわかった。
そして、自分で世界を壊してしまったシンジ君に、ゼーレから送り込まれているカオル君が、「地下にある二本の槍を抜けば、世界は取り戻せるよ。」とそそのかします。
そして、二人でその槍があるところまでやってきます。
しかし、カオル君が思っていた槍とは違います。
違うからカオル君はやめてとシンジ君に言います。
それでもシンジ君は、「カオル君が言ったじゃないかぁ~~!!」とその槍を抜きます。
いや、教えた本人が違うというんだから、やめとけよ。と思いますが、なんと、それが碇ゲンドウの最終目的の引き金だったのです。
碇ゲンドウがゼーレの思惑のままにやっているようにずっとみせてきて、最終的な真の目的があり、その引き金が自分の息子シンジ君が、バカだってことになってるのは、ちょっと理解できませんでした。
 
しかし、今考えると、イギリスのEU離脱問題、アメリカのトランプ大統領とか、なんか最近の世の中を先取りしてるような気もしてきました。
 
 
メカのデザインとか世界の作り込みとかすごいけど、エヴァの魅力ってそういうことだけではなくて、時代のリンクしていたわけで、しかし、それは、95年くらいの震災、オウム、援助交際、少年A もあり、ノストラダムスに象徴されるような世紀末感があったからともいえます。だから、エヴァのすごさはやっぱり、あのときだけのものたったのかもしれない。
 
エヴァンゲリオン見たことない人は、最初の作品から見るのをお勧めします。最初の劇場版はすごくいいです。
 
エヴァンゲリオン 公式サイト

千と千尋の神隠し~子供から大人になるということ~

何度目か自分でもわからないのですが、「千と千尋の神隠し」を見ました。
4歳の子供と一緒です。
子供には少し怖いところもあるのか、怖がりながらもずっと最後まで集中してみていました。
 
多くの人が見ている映画なので、説明はいらないでしょう。
 
この映画は、千が河の神様にもらった緑の薬を、本当は豚になった親のために使うつもりが、ハクとカオナシのために使います。
自分の親とはいえ、正しいと思うことを自分の意志で行うことが子供から大人になるということだと描いた映画です。
 
何度見ても、素晴らしい作品です。

フライトゲーム~リーアム・ニーソンはかっこいい~

リーアム・ニーソンはかっこいいです。
犯人が分かるまでは、すごく雰囲気があって見ごたえあります。
あとミシェル・ドッカリーはきれいです。
 
この作品はそれくらいしかないのですが、監督のジャウム・コレット=セラのほかの作品「エスター」と「記憶探偵と鍵のかかった少女」は見てみたいです。
 
暇なときどうぞ。